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ストレスがからだを直撃する

病気を治す方向にはたらかなくなるのです。

それから四〇年以上かけて女性ホルモンについてのさまざまな研究が続けられた結果、ピルはどんどん改良されました。もちろん、女性の生き方についての考え方や常識も変わりました。今ではホルモン量が少なくて副作用の心配のない低用量ピルが主流となり、世界中で多くの人が賢く使いこなしています。また、ピルは避妊薬として安全で確実であるばかりでなく、さまざまな病気や障害の治療薬として確立された効果も持っています。私のクリニックでも、ピルを月経困難症PMS子宮内膜症卵巣機能不全月経不順や無月経の治療のために処方することが多くあります。ピルを処方するにあたっての検査も、WH。世界保健機関では詳しい問診と血圧測定だけで十分といっています。
しかし、せっかく医療機関を受診するのですから、若い人も1年に1度くらいは、婦人科ガン検診、乳ガン検診、血液検査、尿検査ぐらいは受けておきたいですねピルを飲み始めて5一週間は、吐き気や頭痛、乳房の張りなど、ちょっとした症状が出ても不思議ではありません。ホルモンの変化に敏感な人には、軽いつわりのような症状が出ます。不安に思って電話をかけて<る人がいますが、もちろん心配ありません。多くの人は二三カ月もすると、そういう不安を持っていたことさえ忘れてしまったように、元気になっていきます。
私はそれを見て、とても嬉しく思っています。
ただピルやHRTを服用するだけではなく、症状をもたらした生活を見つめ直し、食事や運動、ストレスを避けるなど、自分に合う方法で自分の体をケアすることも大事です。ストレスの原因を取り除いたり、主体的に生きる方法を模索したりすることが基本なのです。
ストレスがからだを直撃する

薬で更年期障害

医者まかせになりがちでしょう。

医師が処方するようになっています。自然のままが一番いいと言えたのは昔のことで、すでに現代人はかなり不自然な生き方をせざるをえない環境におかれてしまっています。産む子どもの数も少なく長生きですよね(女性にとっては、たくさん子どもを産み、早く死ぬのが自然な生き方でした)。ですから、生活の質を落とさずに長い人生を健康に生きるために、ピルやHRTなど役に立つ健康維持の方法を見つけることはとても大事です。
「ホルモンは悪いもの、恐いもの」という古い先入観に縛られることなく、年齢に合わせて女性ホルモンを手に使いこなし、元気に過ごす方法を、ぜひ皆さんに知っていただきたいと思っています。

HRTを受けるにあたって行う一般的検査一式□子宮頸ガン検診細胞診□経膣超音波検査□乳房触診□血液検査□血圧チェック□尿検査□ホルモンチェック性成熟期生殖期老年期初経妊娠·分娩·授乳閉経閉経後の三〇年をどう生きていくか日本女性は、戦前までは、今や世界一の長寿となりました。
女性の寿命は五〇歳に届かず、閉経の頃には子どもを育て終わり、それとともに寿命がやって平均寿くるのが普通でした。しかし、今は閉経してからも三〇四0年も長く生き続けることになりました。
命は延びましたが、閉経の年齢は昔と同じく五〇歳前後です。次の表を見ていただくとわかりますが、今や女性の人生の真ん中あたりに更年期があります。その前が卵を育て排卵する時期性成熟期で、その後が卵もなくなり、女性ホルモンも出なくなる時期老年期です。この長い期間をどのように自分らしく上手に健康に過ごしていくかを考えましょう。
生殖機能を失ってからも長く生き続けるということはまずありえないことなのだそうで生物界の常識では、す。つまり、人間は、生殖機能を失って性ホルモンがなくなってからも長く生きていく、はじめての生物といえます。

ガンの心配もないと言わ

薬の量を加減させてもらえない
その後半生を人間らしく生きるためには、どのようにして生活の質を保てばいいのでしょうか。どうすれば健康で、自分らしく、満足度の高い人生を送れるでしょうか。今、私たちは新しいフィールド世界に踏み込んでいるのではないかと思うのです。
《現代女性のライフサイクル》思春期幼女期

女性の体に現れるさまざまな症状

では、病気を早期に発見してケアするために必要な知識として、女性の体に現れるさまざまな症状に

ついてまとめてみました。これらの症状がどのような病気のサインであるかを知って、上手に女性外来を利用していただきたいと思います。

女性特有の症状についてチェックしてみよう

0月経に関するさまざまな症状①月経痛がひどい月経痛は、妊娠のために準備された子宮内膜がいらなくなってはがれ落ち、血液とともに体外に排出される時に起こる痛みです。この時に、子宮を収縮させて経血を押し出す働きをするのが、プロスタグランディンという物質です。これが月経痛と関係が深いと考えられています。軽い下腹部痛や腰痛、お腹や腰が重いなどの症状が出るのはよくあることです。しかし、お腹の痛みがひどくて何もできない、毎回寝込むほど辛い、吐き気を伴うほど痛む、月経痛がだんだんひどくなってきた、市販の鎮痛剤を飲んでも効かないなどの場合は、子宮内膜症子宮筋腫のような病気が潜んでいることがあります。
うつとの戦いは長期戦を覚悟して

ケアすることも大事です。

治療の意味合いもそれぞれ異なるからです。
月経の痛みの辛さや感じ方には個人差がありますが、いつもとちょっと違う
と感じたら、早めに受診してください月経痛は冷えやストレスによってもひどくなります。足腰を温める、軽い運動をして血行をよくするなど簡単なセルフケアで症状を緩和することもできます。プロスタグランディンの産生を抑える働きのある鎮痛剤によっても痛みを軽減できます。
いずれにしても一度婦人科を受診して、子宮内膜症などの疾患がないかをチェックし、そのうえで緩和法を相談してみてください。内診に抵抗のある人も、エコー超音波検査だけでも受ければ病気の有無などの情報が得られます。②月経量が多い·少ない経血量には個人差があり、1回の月経で二0S一四〇グラムぐらいと考えられています。多すぎる場合を過多月経、少なすぎる場合を過少月経といいます。目安としては、多い日でもレギュラーナプキンを11時間おきに交換すれば大丈夫、という程度なら正常と考えてよいでしょう。

しかし、普通のナプキンが1時間ももたない、レバーのような血の塊がたくさん出る、以前より経血量が増えた、といった場合は、子宮筋腫子宮内膜症子宮腺筋症子宮内膜増殖症、経血量が減ってナプキンがいらないほど経血量が少ないという場合は、卵巣機能不全などの可能性があります。ストレスや不規則な生活が続いて女性ホルモンが影響を受けると、経血量が変化することがあります。三五歳以上で閉経に向かって次第に経血量が減ってきている場合は問題ありません。急激な経血量の変化があった時は、基礎体温を1カ月くらいつけ、婦人科を受診して、子宮や卵巣、ホルモン量などをチェックしてくださ③月経期間が長い·短い三S七日で終わる場合は正常です。

医師の処方箋が必要

治療を受けているだけの人
一、二日で終わってしまう、あるいは少量の出血が10日以上続く場合は異常が隠れていることもあります。期間が短くて経血量が少ない場合や、ダラダラと長く出血が続く場合は無排卵月経や、不正出血であることもあります。
④月経周期が不順·月経がなくなった月経周期の正常範囲は、月経の始まった日から次の月経の始まる前日までの日数が二五三八日です。二四日以内の周期で頻繁に月経がくる場合を頻発月経、三九日以上六0日以内でくる場合を稀発月経と呼んでいます。しかし初経からの数年間と閉経前の数年間は、周期が安定しなくても特に異常とは考えません月経周期はちょっとしたストレスや緊張、は神経質になる必要はありません環境の変化などによって影響を受けやすいので、一時的な変動に月経不順には、低用量ピルを使って、月経周期を安定させる方法もあります。
低用量ピルはホルモン量が少ないため副作用も少なく、また、服用期間を調整すれば、出張や旅行の予定に合わせて月経の時期をずらす。ともできます。
最近、過度のストレス

  • 極端なダイエットによるホルモンバランスの乱れや、
  • 卵巣機能の低下が原因で、月経不順に陥っている若い女性が増えています。無月経になることもあります。月経がない、あるいはあっても無排卵月経である場合は、放つておくと将来妊娠したいと思った時になかなか難しい場合もあります。月経不順はそのまま放っておかず、基礎体温をつけて受診しましょう。
    ⑤月経前にイライラする月経前になると、わけもなくイライラする、憂うつになる、まわりの人に八つ当たりする、体や顔がむくむ、頭痛や腰痛がひどくなる、乳房が張る、吹き出物が出る、食欲がコントロールできないなどの症状に悩まされる女性が増えています。

    医療を進めれば

    ストレスだけでなく

    このような症状は「PMS月経前症候群」といい、特に働く女性に増えています。なぜなら、仕事上のストレスや人間関係の悩みが症状を悪化させる誘因となるからです。PMsは、月経が始まると症状がおさまっていくのが特徴。これまでは、病院で症状を訴えても病気とはいえないと取り合ってもらえないこともあったようですが、日常生活に支障をきたすようなら、りっぱな病気症候群です。積極的に症状を改善する治療を受けてください。

    外性器

    外陰や膣、内性器子宮や卵巣に関するさまざまな症状外性器にかゆみ、または痛みがあるおりものの量が増えた、外陰部に痛みのあるブツ黄色い膿のようなおりものがある、炎症を起こしている可能性があります。

    外陰部がむずがゆい、ブツができる、排尿痛があるなどの場合は、また性交経験のある人はSTD性感染症にかかっている可能性も。一0S二0代の女性に急増しているクラミジア感染症、痛みを伴う性器ヘルペス、泡だったおりものが出るトリコモナス膣炎
    尖ったイボができる尖圭コンジローマ、黄色い膿がたくさん出る淋病などがSTDの仲間ですが、症状のないSTDもたくさんあります。